ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。

「ヒヨは俺のもの」「もう好きなんだけど……僕と付き合って」

【side 尊和】

 ああ、こんなに可愛いヒヨが、俺のところに来てくれた。

 ヒヨのことを、俺はずっと想っていた。

 あれは、小学生の頃のほんの一瞬のできごとだった。

『痛……』

『なに痛がってるんだよ、お前の分際で許さない!!』

 毎日、多分俺のことをいじめてきたヤツの好きな人から告られたから、俺がいじめられている。

『なにやってるの!』

『わぁっ!?チッ四年がきた……』

 当時の俺は三年で、日和より一つ年下だ。

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