隣の部屋の新人くん
金曜の夜
夜。

一人でコンビニで買ったおでんを食べて、映画をつける。

廊下で聞いた、坂口くんの声がずっと頭から離れない。

映画の中はてんやわんやしてるのに、全く頭に入ってこない。

ダメだ。

なんであの日、デートの日、あのまま部屋に誘わなかったんだろう。

一週間そんなことばかり考えていた。

映画があっという間に終わる。
時計を見ると、23時過ぎていた。

シャワー浴びて寝ようかな。

そう思った時、突然インターホンが鳴った。

こんな時間に誰だろう。

不審に思いながら、そっとインターホンに出る。
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