「私と結婚してください」



突然言われたその言葉に、私の頭はついて行かない。


その相手が、たとえ社交界で有名な誰もが憧れる人だとしてもーー。


こんなこと、現実で起こらなくても妄想や夢の話で十分だ。



それに、彼と結婚なんてしたら面倒な社交場に出なくては行けないし、公爵家の婚約者としてお茶会も開かないといけない。


私のお茶会は仲のいい人と個人的に楽しめればそれでいい。


それに、嫉妬や妬みに晒されるなんて耐えられない。

そんなのごめんだ。



なので、私の答えは初めから決まっている。



「大変光栄なお話ですが……そのお話、お断りさせていただきますわ」


私はこれからも好きなことが出来れば、それだけで満足なのだから。


◇◇◇


紅茶とお菓子と仕事が大好きなハイド伯爵家の令嬢

シェリル・ハイド 21歳


×


王都騎士団のクールな副団長、公爵家次期当主

エドアルド・チェスター 25歳


◇◇◇



「私には……、差し入れの紅茶はないのですか?」


「今度お茶会した時に入れますね。特別にシフォンケーキもつけます」



クールなはずの彼は、不器用でときどき私をドキッとさせる。



「エドアルド様ーーっ!?」



どうしてそんなに、私の心をかき乱すのですか?


クールで不器用な副団長×ちょっと変わった令嬢のラブファンタジー


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連載開始*2021.03.22


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イラスト*ふうわ様に描いて頂きました!


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