騎士(ナイト)に チェックメイト
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ご飯を食べ終わり順番にお風呂を済ませ、約束していたアルバムを持って空き部屋へと向かう。
トントン
「はい」
「アルバム持って来たよ」
「あぁ、ありがとう」
ベットに座りこちらを見た樹くんは、髪の毛が自然に降りていていつもより幼く見えた。
「あと、お母さんがホットミルク入れてくれたから飲もう」
「本当さくらのお母さんいい人だな。俺の母さんあんなに料理うまくないぜ」
「うちのお母さんは料理が好きだから。教えてもらってるけどまだまだお母さんの味には敵わないもん」
「今度さくらが作った飯食べたい」
「あんまり自信ないけど、頑張って作るよ」
「やった‼︎」
小さい頃のアルバムを広げ樹くんの隣へ座る。
「うわ、さくら可愛い〜」
「小さい頃はね、可愛かったんだよ私」
「今もこんな顔してるよ?」
そう指刺したのは私が泣いている写真。
「ちょっと‼︎もっと綺麗に泣けるもん」
「あはは、ワンワン泣いてた奴はどこのどいつだ〜?」
「もぉ〜知らない」
少し拗ねてやると思い、反対方向を向いた。
「こっち向いて」
ふと、樹くんが私の頬に両手を添えてグッと引き寄せた。
ベットが揺れ体が傾く。
倒れない様に樹くんの腕に手を置きこれ以上距離が縮まない様に体を支えた。
「さくら」
「俺さ」
「お前が好き過ぎておかしくなりそう」