帝王と私~Darkness~
帝王は狂者

【嫉妬】

部屋に戻った二人。

「ンン………」
入ってすぐに貴将に口唇を貪られた。
「なんでこんな格好で、パーティー出たの?」
「はぁはぁ…。
貴将さんにつりあいたくて…それに、貴将さんに可愛いって言ってほしくて」

「そう…。
可愛いよ、すごく。
今すぐ犯したい位に……」
「ほんと…!?よかったぁ…」
「よくねぇよ……」
「え━━━?」
その時の貴将の顔は今までになく、黒く妖しく…恐ろしかった。

「犯したい位に可愛いってのは、俺だけの感情じゃないってことだよ?
わかってる?
俺がそう思うってことは、俺以外の男もそう思うってことだよ?
弥生は残酷だね?
そんな可愛い格好を、俺以外の人間に見せるなんて……。
もう……嫉妬で……吐き気がする…。
さぁ…弥生。
全て………受けとめてね…?
俺の狂おしい程の愛と、狂気」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「………っつ…!痛っ…」
「綺麗……弥生…」
全裸でベットに横になり、先程から貴将に噛み痕をつけられている、弥生。
「手首、鎖骨、胸……次は腰。
弥生…まだまだ終わらないからね…?
頑張って俺の狂愛…受け止めようね……!」
「え……まだなの…?
もう痛くて……怖い…」
「ダーメ…ちゃんと受け止めなきゃ!
俺はそれよりも苦しくて、痛かったんだから……」

自然と涙が出てきた、弥生。
それは貴将への恐怖なのか、愛情なのかわからない。
「ん……。
フフ…ついた…!
次は…太ももだよ…」
「やだ……もう、許…して…」
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