百怪談
あの日の突風で私たちが自殺する計画はなくなってしまいました。



そして私たちは学校を卒業するまで、あの窮屈で居場所のない家の中で生活を続けていたのです。



でも、私が社会人になった今、私はあの日の出来事を母に心から感謝しているのです。



ねぇ、お母さん、私は生きてて良かったよ。

私は来月、結婚するんだよと、死んでしまった母に伝えたい。



私は死んだ母に手を合わせながら、そんなことを思っているのです。
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