37℃のグラビティ
泣いても笑っても、新海とアタシがクラスメートとして一緒に居られるのはあと少し。


それなら……どうしようもない事に泣いて過ごすより、楽しく笑って過ごしたい。


悲しい涙の中に、いい思い出なんて、生まれる事はないから……


悲しみの向こう側に立って、笑顔で大きく手を振れるアタシでいられる様に。


人を好きになるという事の「儚さ」を知ったアタシの恋は……


ちゃんと言葉にして「好き」と伝える事さえ出来ないままで……


「卒業」という日を迎えた。


女子達に囲まれて、教室を出て行く新海の後ろ姿を見てるだけのアタシと……


不意に振り向いた新海と目が合って……


小さく口元で笑った新海に、アタシも同じ笑みを返した。


それが新海とアタシの……


何一つ言葉のないサヨナラだった――
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