笑っちゃうくらい解りにくいアイラブユー
あなたと私は所詮、他人

 あ、ここにしよう。
 冊子の中に、頭に思い浮かべていた条件を見つけて、早速不動産屋へと電話をかけた。

「はい、では明日、よろしくお願いします」

 内覧の予約を取り付け、通話を終了させる。
 職場に近い、ワンルームのアパート。築年数は古いほうだし、セキュリティもないようなところだけれど、家賃が安い。
 今までは、金銭が発生するものの全てが主人のお金で賄われていたけれど、これからは己のお金だけで生活をするのだ。抑えられるところは抑えておきたい。
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