諦 念

▪▪報告


この日、十川さんから話があった。

私がいない間に
一発触発の日があった事からの。

「三瀬が倒れた事で
報告をしないと行けなくてすまない。」
と、十川さんは先に謝ってくれた。

私は、本当に申し訳なくて
何度も首をふった。

専務を始め、課長、部長が
かなりご立腹だったと。

神戸支店へ
直ぐに連絡が入り
神戸支店支店長と営業部長から
現状の確認が行われた。

本社・専務は、
大林のやり手ナンバーワンだ。

社長のご子息だが
社長も副社長も一目おいている。

この人を敵に回す人はわが社には、
いないだろうと言われてる人物だ。

やり手だが、妥協やこねを嫌い
不正や卑劣な事をもっとも嫌う。

一瀬側の言い分では
【 三瀬が、先に自分を裏切り
十川とできていて
自分を笑い者にした。
だが自分には、
三瀬に対してまだ気持ちがあった為
別れを言えなかった。
そんな俺の側にいて励まして、
支えてくれたのが田中だった。
その上、田中は妊娠していて
お腹の子は、自分の子である為
一緒に来た。 】

そう、話したらしい·····

明奈は、
「なに、それ?」
と、怒り心頭
栞那は、呆然としていた。
「三瀬?!みつせ、大丈夫か?」
と、十川さんに声を
かけられていたらしいが
耳に入っていなかった。

でも、なぜ、そんなことに?

十川さんが言うには
「田中が、そう言ったらしい。」と。
「あの女!!」と、明奈

「明日の金曜日に専務と俺は
神戸に入り話をつける。
それ次第で、話が決まってくる。」
と、言う十川さんに
「話が決まるとは?」
「三瀬の親父さん、
かなり怒っていてな。
『その真相しだいでは、
たたではすまさない。』
と、言われていて
専務とも話をされている。

無論、こちら側から親がでれば
一瀬側も親がでる事になる。
下手すれば、一瀬は専務の力で
この建設業界から抹消
もしくは、日の出を見ることのない
部署行きか。
そこから這い上がってくる人もいるが
並大抵ではない。
自分の仕出かした事が
どれだけの人を巻き込んで
迷惑をかけたか
自分の目で見て
自分の耳できき
どうするか、決めるしかない。」
と、言った。

父が、あの温厚な父が······

私の個人的な事で
大変な事になって申し訳ない気持ちで
いっぱいだったが
「そう言う事を一番嫌う人だよ。
専務は。
社長、副社長にも話は通っている
お二人とも専務に一任している。」
(副社長は、社長の弟。)

明奈と十川さんが
帰ってから、考えていたら
父から電話があり
「なにも気にする必要はない。」
と、言われて
私も、任せようと思うと
身体の力が抜けたのか
眠りに落ちていた。
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