蒼春
第2章

third

乃蒼side

月曜日になった。朝のSHRで全員に入部届けが配られた。今日の放課後が提出の締め切りらしい。


『乃蒼は結局何部に入ることにしたの?』

楓が私の席にきて聞いてきた。

『あー、男バレのマネージャー、やってみようかなって…。』

『あら、意外ね。バレー好きだったの?』

雪ちゃんに驚かれる。

『お、お兄ちゃんが、バレーやってるの。』

『へー、じゃあ乃蒼もやってたの?』

『ちょっとだけだけどねっ…。』

『じゃあ体育の授業の時、楽しみにしてるね!』

『いや、ホントに下手だからさ…。あ、そういえばさ…。』

そう言って話題を変える。危ない危ない…。



放課後になって先生に入部届けを出しに行くと、すでに10枚ぐらいの紙の束が机の上においてあった。

『あ、あの。先生…。』

「おお、入部届けか?」

先生が慣れたように質問してくる。

『は、はい。マネージャー志望です。』

「バレーの経験ある?」

『は、はい。中学の頃は3年間バレー部に所属してました。』

「タイマーの使い方とかわかる?」

『だいたいは…。』

みんなにこの質問してるのかな。

「おっけー、ありがとう。もう行って大丈夫だ。」

『あ、ありがとうございました。』

無事に職員室からでることができた。。


あんなに志願者いたら、マネージャーになれないかもな…。一応、他の部活も考えとかないとなぁ。
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