蒼春
教室に向かうと楓たちが話していた。

『あ、乃蒼~、どうだった?結構入部届けあったでしょ。』

ニヤニヤしながら楓が言ってきた。

え、どうしてしってるの?

『うん、あんなにマネージャー志望いるなんて知らなかった…。びっくりしたよ。』

『なんか去年からなんだけど、鈴木先輩と一ノ瀬先輩が入ってから、2人を近くで見たいっていう人たちがこぞって出してるらしいの。』

『そう、なんだ…。私、一応ちがう部活に入るのも考えようかなって思ったの。』

『じゃあ、選ばれなかったら一緒に料理部入ろうよ。』

雪ちゃんがそういった。

『そーしよっかな。』

そう言って部活からの返事を待つことにした。



次の日の放課後になった。

『鈴木乃蒼さんいますかー?』

教室の入り口で声がした。そちらに顔を向けると黒髪のポニーテール姿の女子生徒がたっていた。

あれ、どこかで見たことある…。

『あれ、いませんか?』

『は、はい!います!』

返事をして、急いで席をたつ。

『あ、こんにちは!男バレのマネージャーで2年の徳島夏美です。乃蒼ちゃんがマネージャーに選ばれたので伝えに来ました。なので、今日…は無理だと思うから、明日からお願いします!』

『は、はい!ありがとうございました。』


楓たちのところへ帰ると雪ちゃんが話しかけてきた。

『マネージャーの話だよね?』
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