それから1ヶ月。



半月程で実家からの引越しも終わり
セキュリティのしっかりしている新しいマンションも借りて志賀さんと2人暮らしをしている。






「そろそろ志賀さんじゃなくて透って呼ばない?結茉さん」






今日はドラマの撮影もクランプアップを迎えて2人とも休日が重なったから変装をしっかりしてデート。


そんな時に志賀さんはそんなことを言ってきた。






「そりゃみんなの前では先輩だから志賀さんだけど、俺ら付き合ってもう3ヶ月経つのにずっとプライベートでも志賀さんだし敬語じゃん?辞めない?」






少し悲しそうにしゅんとしてそう言う志賀さんが可愛くて思わず笑ってしまう私。






「じゃあ、透くん」



「そうそう、結茉」



「なんか照れるね」






そんなことを言って笑いあっていると、目の前から見知った人が歩いてきているのに気がついた。






「ん?どうした?結茉」






思わず立ち止まった私に志賀さん…透くんは不思議そうに聞いてきたけど上手く言えない。



だって説明難しすぎる人だもん。




いやでも、変装してるから気付かれないよね。


そう思って通り過ぎる瞬間、腕をバッと掴まれた。






「みーつけた!」






変装してるのに気づかれるなんてどうして…。



そう思いながら腕を掴んできた人物を見る。