家出少女は不器用王子と恋をする。
彼女(仮)と彼氏(仮)
「うっそ2人で浜辺デートぉ!?」
「まどかちゃん、ちょっと声多いよっ」

今日の放課後は珍しくまどかちゃんと2人だけでカフェに来ている。
というか初めてだ。

事の始まりは昨日色々ありすぎて1人で情報処理出来ない私は、まどかちゃんに話を聞いてもらうことにしたこと。

だが学校では誰が聞いているかも分からない状態で、とても話せるような環境ではなかった。
万が一誰かに聞かれたらと思うとガタガタ震えだしそうだ。

そういうこともあり、まどかちゃんにカフェを提案された。

何故か仁坂には猛反対されたが、帰りに迎えに来てもらうことを条件にようやく承諾してもらえた。

多分仁坂は前私が酷い目にあったから心配してくれたんだよね。

相変わらずの過保護っぷりだ。

ちなみに、お金は仁坂から毎月貰っている3万円のお小遣いを使わせてもらった。

『お手伝いさんとして雇われているのだからもっとお金あげるのに』と仁坂に言われたが、私が遠慮したので『じゃあお小遣い分ね』と3万円になった。

お小遣いで毎月3万円?
多くない?
破産しないの?
御曹司怖い。

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