再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
未来
何となく理久の気持ちが分かる麻衣。
「これから幸せな生活が待ってるんでしょ?私たち。」
『あぁ。』
「会見・・頑張って。」
『ありがとう。』
「・・・」
『無理しないで、ゆっくりしてろよ?何かあったら連絡しろ。飛んで帰る。』
「うん、ありがとう。」

2人は言葉にしたくてもできない想いを飲み込んだまま電話を切った。


しばらくして、麻衣が部屋の時計を見ると13時になろうとしていた。

ちゃんと向き合う。
もう逃げない。
そう決めている麻衣はテレビをつける。
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