再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
昼になり、麻衣の携帯電話が鳴った。
ディスプレイには理久の名前。

「はい・・・」
『ごめん、知らなかったんだ。』
その声を聞けばそれが本当だとわかる。

「・・・」
『まさかと思って打ち合わせに顔を出したらやっぱり麻衣で・・・俺も驚いてる。』
これはどんな運命のいたずらなのだろうかと、麻衣は空を見上げる。

再会したあの日もそうだった。

麻衣が雨の中、アパートに向かって走っていると隣でとまった車。
その車から降りて来たのは、5年ぶりに会う理久だった。

そして・・・一夜をともにした。
あの再会だって・・・たまたま理久が近くのスタジオでレコーディングをしていたからだった。
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