オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「遠目だけど…祐早斗様もイケメンになったわね…」

「入社当時の祐早斗様を知っているんですか?」

「まぁね…でも、入社して一年ぐらいで彼はシンガポールに武者修行だと言われて…飛ばされちゃったけど…本社営業部所属で、敏腕のMRとして営業成績はトップクラスだったわよ」

「へぇー…」

私は主任をお喋りをしながら、更衣室で制服に着替えた。

「んっ?染中…?その痣…」

「え、あ・・・」

「何、早速オオカミに食べられちゃったの??」

「違います!!」

「そうなんだ…」

向きに言い返した私の態度を見て、主任はあらぬ誤解をする。

「主任…これは・・・」

「やっぱ、栗原さんは手が早いわね…アイツ…染中の素顔を知ってるんだね…いいじゃん。相手としては心配だけど…こうしてトラウマを抜け出して、恋がするコトは出来たんだ」

「あ…まぁ」

でも、私の恋してる相手は栗原さんじゃなくて、祐早斗様なんだけど。

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