告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜




「水瀬くんとは?やりとりしてるの?」
「うん。毎日連絡くれるよ。電話もしてる」
「……水瀬の気持ちはブレてないじゃん。まぁ、先輩にお節介焼きすぎだとは思うけど」



 奏多くんからは、会えない代わりに毎日連絡がくる。

 なんでもないやりとりや、時折ドキッとするような気持ちをぶつけられたり、電話ではあれこれ楽しいことを話した後に、すごく会いたいと打ち明けられたり。

 打ち明けることにブレーキが掛かる一方で、好きと言う気持ちは日々心に降り積もっていく。

 喉元まで出る、奏多くんが好きと言う言葉を飲み込み、私はいつも曖昧に返事をすることしかできない。



 もやもや、ずきずき、心の中がずっと落ち着かない。

 随分前にりんごジュースを飲み終えたグラスで、氷が溶けてカランと音が鳴った。



「自分の傷を他人任せに癒してもらおうなんて、甘いんだよって言ってやりな」
「……言えるわけないでしょ」
「あーあ、もどかしい」



 唇を尖らせる有菜ちゃんを見て眉を下げる。すると、テーブルに置いていた私のスマホの画面にチャットの通知が。

 私はその画面を見て、目を見開いた。




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