……子供かアイツは。

 こんな私のお小遣い範囲でも買える安物、ゴールドカードで支払いするような金持ちからしたら大した価値ないだろうに。

 それこそ清瀬が今付けているようなアクセサリーなんて何万、何十万てする高級ブランドのアイテムでしょう?

 ……なのにどうして?


「はい、あげるわ」


 会計を終えて、プレゼント用にラッピングしてもらった小箱を清瀬の手のひらにポンと乗せたら。


「きゃっ」


 ――グイッ。

 清瀬が空いている方の手で私の腕を掴み、自分の方に引き寄せた。

 ガヤガヤとたくさんの人々が通り過ぎていく大通り。

 公衆の面前でいきなり抱き締められた私は、火が点ついたように顔が熱くなって、アタフタ狼狽えてしまう。


「ちょ、人前で何して」

「……いんちょー、ありがと」


 ボソッと耳元で囁かれた甘い声。

 腰砕けになりそうな低音ボイスに息を呑んで、反射的に顔を上げたら――清瀬が屈託ない笑みを浮かべていて。


「……っ!!」


 不覚にも、キュンときた。









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