家に帰って、ジャージに着替えてゴロゴロしてしばらくすると、莉生が帰ってきた。



このマンションから学校まで、歩いて10分もかからないからなあ。



もう少し、ひとりでダラダラしてたかったのにー。



「お前さ、あの状況に気が付いてて、少しは助けてやろうとか思わないわけ?」



「は? 帰って早々、愚痴? ただいま、の一言もなく?」



「アリスこそ、『おかえりなさい、ご主人さま』の挨拶はどうしたんだよ。つうか、そのジャージ、何日目だよ。汚ねえな」



「うっさい。まだキレイだし。そもそも、ご主人様は私だし」



「どう考えても汚ねえし。つうか、俺がご主人様なんだよ。お前のエサ、作ってや
ってんだろ」



「何を着ようが私の勝手でしょ。それにお弁当については、作らせてあげてるんですー」



「つうか、ゴロゴロとアザラシみたいに転がってないで、さっさと弁当箱だせや。
弁当箱ださないなら、明日の弁当作んねえぞ」



その一言に、ぴょんっと飛び上がる。