むすんで、ひらいて、恋をして
案の定、翌日の学校は大騒ぎで。



さすがに、遠縁の親戚にしては距離感近くね?……って思われても仕方ない。



ただでさえ、アリスは目立つのに。



お姫様抱っこして、一緒に下校。



話題を提供するには、十分すぎる。



朝のホームルームが終わると上谷に声をかけられた。



「莉生」



「ん?」



「あのさ、いろいろ大丈夫か?」



「いや、大丈夫……じゃないよな。やっぱ」



上谷だって、アリスのことが気になってるわけだし。




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