7歳の侯爵夫人

4

目覚めた翌日、コンスタンスは一度ルーデル公爵邸に帰ることになった。
コンスタンスはすぐにヒース侯爵邸に戻りたかったが、大怪我を負った妻を心配したオレリアンが、傷が治るまで実家で静養して欲しいと言ったからだ。

もう何の障害もなくなり、想いが通じ合った2人である。
愛おしい妻がそばにいたら…、もしかしたら箍が外れて、無体なことをしてしまうかもしれない。
そんなことを恐れた主人が妻を実家に置いてきたことは、腹心のダレルだけが知っていることだ。

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