異世界で先生になりました~ちびっこに癒されているので聖女待遇なんて必要ありませんっ!~
製作物
「!とっても美味しいです!!」
「お口に合って、良かったわ」
あれから暫くして夕食の時間となり、今私はエレオノーラさん、レイ君、リーナちゃんと一緒に豪華フレンチ?フルコースを戴いている。
異世界転移って言うと、食事が口に合わなかったりするから、ちょっと不安だったのよね。
でも、そんな心配杞憂で良かった!
パンはふかふか、お肉も柔らかくてソースが薄かったり脂が浮いてたりしていない。
それに良い意味で予想通りのメニューだ。
これでお好み焼きとか出てきたら、違和感ありまくりよね。
でも、正直子どもには塩分過多かな?
チラリとお子様二人を見る。
レイ君は好き嫌いもせずに食べているが、リーナちゃんはお野菜の殆どを避けていた。
パンやスープは進んでいるようだったが、お肉も今一つだった。
デザートのフルーツはしっかり食べていたけどね。
うーんでも、これって…
いや、しかし人様の家のことだしなぁ…
うんうん悩んでいると、そんな私の様子に気付いたのか、エレオノーラさんが声を掛けてきた。
「ルリ、どうかした?」
エレオノーラさんが呼びたいと言うので、私のことは名前で呼んでもらうことにした。
麗しい声に、直ぐに我に返る。
「あ、いえ、私も料理をするので、味付けは何かなと考えていたんです。こんな豪華なお料理はめったに食べられないので、つい」
それらしい事を言って誤魔化す。
さすがに素直に口出しなんて出来ない。
「あら、そうなのね。ルリが作ったお料理も食べてみたいわ」
「僕も、興味あります」
「わたしも!」
いやいや、こんなものを食べ慣れている貴族の皆様に庶民料理を振る舞う勇気なんて無いですよ。
社交辞令というものだと思って、さらっと受け流そう。
「料理もそうですけど、作る、という作業が好きで。絵を描いたり、工作とかも好きですね」
話も逸らしちゃう。
「ああ、そう言えば私の支度を待っている間に、ルリが何か作っていたようだと聞いたのだけれど…。何を作っていたのか、聞いても良いかしら?」
「あ、そうなんです。でも、そんな大した物じゃないですよ?お試しで作っただけなので」
あれのことか。
エレオノーラさんの耳にまで入っているとは。
「ルリ様、是非見せてほしいです!」
「わたしも!」
何故かレイ君やリーナちゃんまで食いついてきた。
本当に大した物じゃないのに…。
「あ、ええと、今は用意して頂いた部屋にあるので見せられないのですが、紙芝居を作ってみたんです。」
「「「カミシバイ?」」」
片言だ。
この世界にはない言葉なのだろう、マーサさんも知らないみたいだったし。
「はい、リーナちゃんを寝かしつける前、絵本がないかなと思ったんですけど、文字が多い本ばかりで。なら、作ってみようかな、と」
「「「エホン??」」」
なんてこった。
何となくそうかなとは思っていたけれど、絵本までないとは!
日本では寝かしつけの定番なのに。
リーナちゃんの部屋には、本はあったけれど、それは全部マリアさん達が読んで聞かせる用の物で、自分で絵を眺めながら楽しむこともできる絵本とは違った。
しかも、少し見てみたけど、3歳の子に対しては難しいかな?と思う長さと内容だった。
子どもには、想像力や思考力の成長が大切だ。
物語を読んだり、絵を見たりしてそれを育む。
絵本や紙芝居は、正にうってつけの物だと言える。
「お口に合って、良かったわ」
あれから暫くして夕食の時間となり、今私はエレオノーラさん、レイ君、リーナちゃんと一緒に豪華フレンチ?フルコースを戴いている。
異世界転移って言うと、食事が口に合わなかったりするから、ちょっと不安だったのよね。
でも、そんな心配杞憂で良かった!
パンはふかふか、お肉も柔らかくてソースが薄かったり脂が浮いてたりしていない。
それに良い意味で予想通りのメニューだ。
これでお好み焼きとか出てきたら、違和感ありまくりよね。
でも、正直子どもには塩分過多かな?
チラリとお子様二人を見る。
レイ君は好き嫌いもせずに食べているが、リーナちゃんはお野菜の殆どを避けていた。
パンやスープは進んでいるようだったが、お肉も今一つだった。
デザートのフルーツはしっかり食べていたけどね。
うーんでも、これって…
いや、しかし人様の家のことだしなぁ…
うんうん悩んでいると、そんな私の様子に気付いたのか、エレオノーラさんが声を掛けてきた。
「ルリ、どうかした?」
エレオノーラさんが呼びたいと言うので、私のことは名前で呼んでもらうことにした。
麗しい声に、直ぐに我に返る。
「あ、いえ、私も料理をするので、味付けは何かなと考えていたんです。こんな豪華なお料理はめったに食べられないので、つい」
それらしい事を言って誤魔化す。
さすがに素直に口出しなんて出来ない。
「あら、そうなのね。ルリが作ったお料理も食べてみたいわ」
「僕も、興味あります」
「わたしも!」
いやいや、こんなものを食べ慣れている貴族の皆様に庶民料理を振る舞う勇気なんて無いですよ。
社交辞令というものだと思って、さらっと受け流そう。
「料理もそうですけど、作る、という作業が好きで。絵を描いたり、工作とかも好きですね」
話も逸らしちゃう。
「ああ、そう言えば私の支度を待っている間に、ルリが何か作っていたようだと聞いたのだけれど…。何を作っていたのか、聞いても良いかしら?」
「あ、そうなんです。でも、そんな大した物じゃないですよ?お試しで作っただけなので」
あれのことか。
エレオノーラさんの耳にまで入っているとは。
「ルリ様、是非見せてほしいです!」
「わたしも!」
何故かレイ君やリーナちゃんまで食いついてきた。
本当に大した物じゃないのに…。
「あ、ええと、今は用意して頂いた部屋にあるので見せられないのですが、紙芝居を作ってみたんです。」
「「「カミシバイ?」」」
片言だ。
この世界にはない言葉なのだろう、マーサさんも知らないみたいだったし。
「はい、リーナちゃんを寝かしつける前、絵本がないかなと思ったんですけど、文字が多い本ばかりで。なら、作ってみようかな、と」
「「「エホン??」」」
なんてこった。
何となくそうかなとは思っていたけれど、絵本までないとは!
日本では寝かしつけの定番なのに。
リーナちゃんの部屋には、本はあったけれど、それは全部マリアさん達が読んで聞かせる用の物で、自分で絵を眺めながら楽しむこともできる絵本とは違った。
しかも、少し見てみたけど、3歳の子に対しては難しいかな?と思う長さと内容だった。
子どもには、想像力や思考力の成長が大切だ。
物語を読んだり、絵を見たりしてそれを育む。
絵本や紙芝居は、正にうってつけの物だと言える。