5.家族になろう

 子供というのはとても順応性が高いのだと思う。

たった七日で朝飛は東京の生活にもすぐになれたようだった。

マンションの敷地内には公園があって半日は遊んでいられるし、少し歩けば子連れOKのカフェもある。朝飛はそこのお子様ランチプレートが気に入って二日連続で食べに行った。

私はというと、特に何もしていない。それはそれで苦痛だったりする。

雄飛は生活のすべてを”外注“で賄ってくれた。

掃除洗濯はハウスキーパー。食事はデイバリーかケータリング。髪は美容室でシャンプーブロー。朝飛専用のシッターさんも付いていて、座っているだけでほぼことが済んでしまう。

今まで朝から店に立っていたこともあり、動かない生活というのはなかなか辛いものだ。

雄飛は昼前に仕事へ行き、深夜か早朝に帰ってくることがほとんどでなかなか一緒に過ごすことはかなわないけれど、私と朝飛のためにいろいろ気を遣ってくれているのはわかっているので会えないことへの不満は特にない。