LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
「でも、本当に早くあの家出たいんだよなぁー。
なっちゃんとあのオッサン、マジでラブラブで、なんか俺居づらいんだよなぁ」


そうため息を吐いているけど、
成瀬はそれなりになっちゃんとその旦那さんの井上さんと三人、
仲良く暮らしている。


「私、スーパー戻ったばかりだから、
あんまり遠くに引っ越ししたくないんですよねー」



私はまた、以前アルバイトしていたスーパーへと戻った。


同じ、アルバイトとして。


多分、周りは私がAVに出ていた事を知っているのかもしれないけど、

特に誰かに何かを言われる事はなく。



今の所、普通に働けている。



「じゃあ、そのスーパーの近くで、
部屋探すか」


勝手に、もう同棲する方向で話が進んでいて。


「どうせなら、もうこのまま結婚するか?」


「えっ」



もしかして、それってプロポーズなのだろうか?


そんな大事な事を、なんでこんな簡単にサラッと言うのだろう。


少し、ムッ、として成瀬を見ると。


成瀬は緊張したように、私から顔を反らして俯いている。


ああ、なるほど。


初めから、今日は私にプロポーズするつもりだったんだな、この人。


「いいですよ」


そう言うと、成瀬は安心したように笑った。




《終わり》






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