「今日は一日一緒に過ごせて楽しかったです。いつもありがとう。」

 八月の終わりの蒸し暑いある夜、夫婦のベッドの枕元で、何度も振動する夫の携帯の画面の文字を見た時、足からザっと冷たいものが上がって来て、頭がクラクラして、息が出来なくなったあの夜を、私は一生忘れることはない。