翌朝六時、リビングに行くと、夫はもう出勤したのかいない。
 リビングのソファーに掛け布団が綺麗に畳んで置かれていた。

 その夜夫の帰宅は遅かった。夜十時を回っても何の連絡もない。
 日付けが変わるころようやく帰って来る。
 
 静かに玄関ドアが開き、まるで足を忍ばせるようにしてリビングに入って来る夫を、私は灯りをつけないいままのリビングのソファーに座って待つ。

「お帰りなさい」
「・・・、なんだ、気持ち悪いことするな」
「遅かったのね」
「・・・・・」
「夕飯は?」
「いらん」
「・・・・」
「・・・・」