身体を引きずって帰宅する。

 玄関のポストが溢れている。そうか、もう何日もポストを気にしていなかった。
 不動産屋の広告、近所のレストランのクーポン、それに混ざって宛名のない茶封筒が一つ、封をしていない状態で入っている。何だろう。

 それは、三枚の一万円札だった。それだけで、一筆のメモも入っていない、一万円札が三枚入っているだけの封筒だった。