魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)
<宿屋・食堂・7時30分>

バージルが
2階の階段から降りて行くと、
レティの姿が目に入った。

レティは村の娘が着るような
刺しゅう入りのベストとスカートを身に着け、
赤い髪は不揃いながら後ろで三つ編みにされていた。

そして一生懸命にテーブルの上に、皿やカトラリーを並べている。

「おはようございます。
先生、すぐに用意をしますので」
おかみさんが愛想よく、
エプロンで手をぬぐって挨拶をした。

「おはよう」
バージルは新聞を片手に、
窓際のテーブルに座った。

パンの焼く匂いとベーコンの焦げる香ばしい匂い・・・
コーヒーの匂いが漂う。
いかにも朝らしい穏やかさで、
外の天気も快晴だ。

レティは
皿を置き終わると、おずおずとバージルの正面に座った。
明るい朝日の中で、
バージルは新聞越しにレティを
ゆっくり見ることができた。
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