碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
過去、約束

side 斗蒼




試合が終わって、
家で道具の手入れをしているとき。


玄関のチャイムが鳴った。





誰かと思って出てみると、

「‥なんだよ、保田。もう夜だぞ?」

「ちょっとお前に言いたいことがあってさ。」

「なんだ?」



酷く悩んだ顔をした保田が立っていた。





「斗蒼、お前なんで話してくれなかったんだ!」


それだけでわかった。

ああ。
保田、お前も知ったんだな。

って。

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