【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
◇4◇ *SIDE海* 君を好きになる。君を知りたくなる。

◇4◇ *SIDE海* 君を好きになる。君を知りたくなる。




先週はついつい調子に乗り過ぎた。 レナの妹夫婦に会わせてもらって、彼女が自分のマンションで夕ご飯をご馳走してくれたからって図に乗り過ぎた。

だってあんな可愛い顔で’帰っちゃうの?’なんて見つめられたら、普通煽られてると思うだろ…。

結果頬にキスをしたら突き飛ばされて変態扱いされた。 少しばかり距離が縮まったからといって調子に乗り過ぎてしまうのは自分の悪い癖だ。

次の約束が出来ていない。

しかし傷心で自分のマンションに帰り、レナのお勧めしていた大滝昴の主演ドラマを見ると
結構面白かった。  レナがああいった王道ラブストーリーを好むのも意外だったが。

「はぁーーーーー……」

「何そのため息。 レナと何かあったか?」

ほっくんにはお見通し。  月曜日のお昼。 ほっくんと出先が同じだったためそのまま近くのラーメン屋に入った。

近頃のほっくんは上機嫌だ。 元々感情を露わにするタイプではなかったけれど、何故かいつもよりふわふわとして見えた。

「何でほっくんにはバレちゃうかなあ…。  実は土曜日にレナちゃんの妹さんに会った」

「へぇ、ルナと? ルナ元気だった?それにヒナと白鳥くんも」

言葉にした後に無神経かなとは思ったけれど、案外ほっくんはすっきりとした顔をしていた。

< 135 / 295 >

この作品をシェア

pagetop