愛の距離がハカレナイ
1
「なあ、俺と付き合わない?」

「えっ?」

私は驚いてそっと相手の目を見る。

「お前さ、俺の事どう思う?」

「えっ?」

「俺はお前にずっと前から惚れている。」

「はっ?」

見上げた顔は嘘を言っていないように見える。

「だから何の問題もないだろう?」

狭い打合室の中。

目の前の男‥、同期の水島祐介(みずしまゆうすけ)の顔が段々と近づく。

私の背にある壁に右手を着いた彼はそっと私の額にキスをした。

「今晩、お前の家に行くよ。」






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