愛の距離がハカレナイ
17
それから1週間ほど過ぎた頃。
「今晩、南川課長と食事に行くのね。」
香澄が隣のデスクから、こちらを見てにっこりと笑った。
「うん。祐介が来た日以来、お誘いが激しくてね。行かなくても良いのなら、上手にスルーしようと思っていたんだけど…。」
「今の状態の阿里なら、南川課長は引かないだろうね。」
そう、香澄が言う通り、傍から見ても私はいつもの元気を取り戻していた。
何より私の気持ちが軽い。
「良かった。」
ポツリと香澄が言った。
「本当にどうなっちゃうんだろうって思っていたから。」
「ありがとね、香澄。」
こんな時、上手な感謝が伝えられないのは、なかなか情けない。
「でも水島は声だけで、阿里の状態を判断して戻って来たのだったら、凄い愛よね。」
「今晩、南川課長と食事に行くのね。」
香澄が隣のデスクから、こちらを見てにっこりと笑った。
「うん。祐介が来た日以来、お誘いが激しくてね。行かなくても良いのなら、上手にスルーしようと思っていたんだけど…。」
「今の状態の阿里なら、南川課長は引かないだろうね。」
そう、香澄が言う通り、傍から見ても私はいつもの元気を取り戻していた。
何より私の気持ちが軽い。
「良かった。」
ポツリと香澄が言った。
「本当にどうなっちゃうんだろうって思っていたから。」
「ありがとね、香澄。」
こんな時、上手な感謝が伝えられないのは、なかなか情けない。
「でも水島は声だけで、阿里の状態を判断して戻って来たのだったら、凄い愛よね。」