愛の距離がハカレナイ
18
「メイン担当なんて、すごいじゃない。」

香澄が嬉しそうに声を掛けてくれた。

南川課長は、あの後電話で契約の終結とメインの担当について部長に報告をしたようだ。

それがその日のうちに漏れ伝わったみたいだ。

次の日、朝一番で事務所内は浮足立っていた。

「それと…。」

香澄が椅子を転がして、そばにやって来た。

そして声を落とす。

「昨日はどうだった?」

「ん?」

「南川課長との食事よ。」

ニヤニヤとした香澄の顔はうずうずしている。

「凄くおいしかったよ。」

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