愛の距離がハカレナイ
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祐介を疑っているわけではない。

でも南川課長の言葉で、こんなにも動揺している自分が情けなく思う。

きっと何か理由があるんだろう。

私に伝えるタイミングを計っているのかもしれないし。

こんな思いに捕らわれそうになると、南川課長に声を掛けられる。

「さっきの書類は完成次第こちらにすぐ回してくれ。」

「これを参考にしてくれ。」

「やっぱりこの書類からかかってくれ。」

いつにもまして指示が多い。

「珍しいね、うんざりが顔に出ているよ。」

隣から香澄がこそこそと私を伺う。

「そう?」

私はそこで繕う事も出来ない自分に内心がっかりする。

仕事中はいつも集中出来ていたんだけどな。

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