また君と恋する

3.5

子供同士、仲良く遊んでいるので邪魔しないようにリビングに逃げてきた。

テレビをつけてみたけど全く頭に入ってこない。

ソファーでボーっとしていると、隣に誰かが座った。

視界の端で捉えた姿が由麻だったので、驚いて思わず彼女の方を見てしまう。

だけど、思ったより距離が近く、すぐに目を逸らす。

目にはテレビが映っているが、意識は完全に隣に向いている。

「今日はありがとう」

そんな言葉が聞こえてきた。

「うん」

「それと。いろいろと心配をかけてごめん」

心配……か。

ちゃんと俺の心配は届いていたのかと嬉しくなった。

「どういたしまして」

そう答える声に感情がこもる。
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