脆姫は過去に生きる
第2章 ~愛する意味~
「鉄・・・」
口に出しながら心の中で呼ぶ。
鉄平と・・・


どこだっていい。私はあなたと一緒に生きていきたい。
一緒に。
一緒ならどこにだって行く。
何だって・・・。


「そろそろ部屋に戻ろう。風にあたりすぎるのもよくない。」
「もう少しだけ・・・」
私はそう言って鉄平に抱き着いたまま、今をかみしめた。

同じ過ちを繰り返さない。
決して。
繰り返さない。
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