脆姫は過去に生きる
「明日から留守になる。その間城を頼むぞ?」
「・・・」
「どうした?私がいないと寂しいか」
「・・・」
「ん?どうした?」
不安だ。
戦場と言っていた鉄平の言葉を思いだす。

離れてしまう間にもしかしたら元の世界に戻ってしまうかもしれない。
今は私がもしかしたら意識不明の状態とかで、これは夢かも知れない。

鉄平のぬくもりを感じられているから、だから私はこうして正気を保っているのに・・・

また鉄平のいない世界に戻ってしまうかもしれない・・・

「大丈夫。すぐに戻る。だから無理はせず安静にして過ごすのだぞ?」
「・・・」
「咲」
「・・・はい・・・」

夢なら覚めないで・・・
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