人の暮らす国マテリカの第二側妃の娘で第三王女として生まれたマジェリカは十八歳。

特に何かに秀でているわけでも、容姿が取り立てて美しいわけでもない彼女はそろそろ国内か周辺国との関係で嫁がされるだろうことは分かっていた。

自分がこの国で、取り立てて役に立つことは自身の結婚くらいのものだと理解していた。

別に正妃や第一側妃やその兄弟たちと仲が悪いわけではない。
しかし、正妃には第一第二王子と第二王女。
第一側妃には第一王女と第三王子がいて、最後に生まれた第三王女の自分はあまり重要視されていないのが現状だ。

そんなさなか、近くても国交のなかった獣人たちの国、ギャレリアから国交樹立のための使節団がやってきた。

マテリカとしても、力や魔法の発達したギャレリアとの国交樹立は願ってもいないもので両国は双方同意で交流を始めることになった。

その、樹立記念の宴でマジェリカはギャレリアの使節団の責任者で外交官のリヒャルトと初めて言葉を交わす。

美しい容姿の年上の男性に、驚きつつも挨拶を交わした直後マジェリカ手を恭しく取って告げられたのは思いもよらない言葉だった。

「ここにいたのだな。愛しい、私の番」

獣人の国の獣人たちは結婚相手は唯一無二の番と決まっている。
彼らは一途で、一夫一婦制のお国柄。
そんな彼に、告げられた言葉で一気にマジェリカの結婚が決まってしまう。

マテリカ国ではそれなりに育てられたが重要視されていなかったお姫様が、容姿端麗な外交官の獣人に見初められて、溺愛されるお話です。

この作品のキーワード
獣人    魔法  溺愛  恋愛  一途  イケメン  リアリスト  歳の差