そしてお見合いの日、わたしは高木原建設が所有しているあるリゾートホテルに来ていた。

「……うわっ、デカッ」

 さすが高木原建設……。こんなに大きなリゾートホテルまで持ってるなんて……。すごすぎる。

 お見合いに絶対に行きなさいと、あれからお父さんにも強く念を押されたわたしは、結局断れずに今日と言う日を迎えてしまった。

 リゾートホテルのとあるVIPための専用の部屋があるらしいんだけど、今日はそこでお見合いをすると言われた。だけどお見合いといっても形だけで、事実会うのはわたしと高木原さんの息子のふたりだけだということを言われた。

 それってお見合いというのか?という疑問はあるけれど、そうするしかないのなら、仕方ない。わたしは深呼吸をひとつして、指定された部屋へと、ゆっくり足を進めた。

「……ここ、だよね?」

 スマホの画面に表示されている部屋番号を今一度確認する。 確かにここで、間違いないみたいだ。

 わたしは部屋のドアを何度か叩いた。すると、ガチャっと音と共に、部屋の扉が開いた。