【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
 

 お互いの唇から漏れるその吐息と、その熱い体温が、わたしたちの理性を奪っていく。梓さんに少し強引にベッドに押し倒され、わたしの首元に唇を這わせる梓さんの熱い唇。そしてそのちょっと荒めな吐息は、わたしの理性を容赦なく狂わせていく。 

「あぁっ……梓、さん……」

 くすぐったくてもどかしくなるのに、どことなく恥ずかしくて。目を見つめられるとすぐ、顔を逸らしてしまう。

「美鈴、もっと顔を見せて?」

「ダメッ……。恥ずか、しいっ……」

 そう言われても、恥ずかしさと緊張で顔を見せたくない。

「美鈴、美鈴のことを今独り占め出来るのは、俺だけだ。他の誰にも渡さない」   

 そう言われて、少し強引に服の上から胸を揉まれる。

「やっ……待って……」 

 胸を触られただけなのに、これでもかというくらいに反応してしまった。恥ずかしい。恥ずかしすぎる……。

「可愛い。美鈴」

「あず、さ、さん……」
 
 可愛いと言われたら、余計に恥ずかしくなってしまう。こんな状況になっても、わたしは梓さんと目を合わせることができない。

「好きだよ、美鈴」
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