私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
序の巻








「ーーー舞空(まいく)!おまえとの婚約は破棄させてもらう!今後一切、我々韋駄天の一族と関わることを許さない!」

「あ、朝霧様!お待ち下さい!私の話を……」

「えぇい、うるさい!やはり野蛮な兵士団を持つ下級神族。我が妹の伽藍に毒を盛った挙句、偉大なる我が父、天部衆武官・韋駄天(いだてん)に異論を唱えるとは身の程を知れ!ーーー父上の言うことは、絶対だ!」



ここは、神々の住まう天界。

聖域からの祝福を受けた『神力』という力を持つ『神』の一族、神族が治める世界。




そして、今現在私のいるここは、この世界……天界の統治者・天帝様のお膝元と言われる城下の地域、忉利天(とうりてん)の一領地に聳える、天部衆武官・韋駄天様の居城。

……の、地下に設置された、冷んやりとした石造りのカビ臭い牢獄に、婚約者の憎しみこもった怒鳴り声が反射して響き渡る。

鉄格子を挟んで反論するが、残念なことに、罪人に扱われている私の話なんてこれっぽちも聞く耳持たないようだ。

その婚約者の傍には何故か、美しく着飾った女性が一人、寄り添っている。

扇子で顔を隠しているが、目がニタニタと笑っていた。

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