私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。

4.クセがすごい異世界の戦士たち









私は犯人じゃない。あれは、冤罪だ。



……そう、口にしたいのは山々だ。

なのに、私の口は重たく開かず。声を出そうとしても出なかった。

無意識のうちに、躊躇してしまったのである。




『毒を持ったのは……舞空だ!その者を捕らえよ!』




ーーー冤罪であるにも関わらず、散々責められ続けてきたんだ。

相手が変わったからといって、この人たちを安易に信じていいものか。

あの地下牢にいる間、何を言っても相手にして貰えなかった記憶が邪魔をする。



「……」

「……竜樹、ストレート過ぎじゃね?自己紹介もなしに」

「え?」



私が作り出した沈黙に一言切り出したのは、椅子に腰掛けて優雅にお茶を飲んでいる聖威だった。

カップをテーブルに置いて、話を続ける。



「舞空お嬢さんは、やってもいない罪を散々責められ続けたんだ。不信感いっぱいだろうよ。ここはまず、私達の見解を説明すべきだ」

「……それもそうだな」

「おぉっ!聖威さん、さすが特別機動隊の副隊長らしいセリフ!」

「揶揄うな。らしい、じゃない!本家本元副隊長だ私わ!」

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