俺はあかりちゃんと過ごしてみて一日中本当に楽しかった。

正直、35歳の俺としてはちょっと恥ずかしいし、しかも1回しか行ったこともなくてなんとなく俺のテリトリー外。

でもあかりちゃんの目一杯楽しんでる、という顔を見ていると俺まで楽しくなってきていた。

乗り物に2時間待つなんて驚いたが乗りたさそうにして俺の顔色を伺うあかりちゃんを可愛く思えて並んでみた。
が、あかりちゃんと話していたら2時間があっという間だった。あれ?というくらいに…。時計の針は進んでいるが俺の中ではあっという間過ぎて驚くばかり。
どれだけあかりちゃんに夢中なんだよ、と自分に突っ込みをいれた。

あかりちゃんも疲れた様子はなく楽しそう。

でも時々何故か顔がくもるのが気になる。
疲れた?と聞いても大丈夫だと答える。

どうしたんだろう。
こんなに楽しそうなのに時折見せる表情を俺は読み取れずにいた。

思い切ってあかりちゃんに甘えてみた。
「疲れちゃったから手を握って。」
そういうと驚いた様な顔を見せるが振り払われず安心した。
思わず握るのではなく絡めてしまった。
彼女の顔は真っ赤になり照れているのがわかる。

このまま俺を男として意識して欲しい。

そんな願いを込めて、ずっとあかりちゃんの手を握り続けた。
彼女からもふと気がつくと握ってきてくれる。無意識なのかもしれないが俺は心が震えた。
この手が欲しい、と。
もう離してあげられない、と。