年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
◎ お母さんからの報告

撮影所のビルを出たら外は街の明かりがキラキラしていて。

時間はもう10時になっていた。

こんなに遅くまで撮影してたなんて。

私はお母さんに遅くなることをメールして。

するとお母さんからすぐに返事が来た。

珍しいな。返事が早い。

≪優菜、啓太くんと一緒なら2人で家に帰ってきてくれる?大切な話があるの≫

何だろ?改まって大切な話って。

「啓太、お母さんが話があるんだって。啓太も一緒に聞いて欲しいみたいなんだけど。いいかな?」

「うん、もちろん。夜遅くまで優菜を連れ回してるから怒られるのかな」

「それは無いと思うよ。だってあのお母さんだよ」

「とりあえずタクシーで帰ろ。せっかく寺田さんにタクシー代貰ったんだし」

「タクシーなんて大人だね」

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