年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

「さて、優菜。説明してもらおうかな?俺たちの試合中、豪先輩とイチャイチャしてたよね。全然試合観てなかったしな」

「イチャイチャなんてしてません!ずっと啓太のことを話してたんです!」

「豪先輩は俺のこと、すぐ気付いたのにな。優菜はどんだけ思い出すのに時間掛かってんだよ」

「それは、ごめんね。でも思い出したよ、啓太。自力で思い出したわけじゃないけど。えへっ」

「えへっ!じゃないって」

「それにしても、高橋くん!随分と背が高くなったねー。いつの間にこんな大きくなったの?あの頃は私と変わらない背の高さだったのに」

そう言って啓太の頭をポンポンと優しく触った。

「やめっ!絶対に言われると思ったよ、それ。俺だって成長してんの!成長の止まった優菜に言われたくないわ」

「うわ、失礼な!私だって身長は止まったかもしれないけど、色々と成長してますっ」

「ふーん、例えばどこが成長してんのさ?」

意地悪な顔で啓太が質問してくる。

私はこれを言えば啓太が困るだろう返事をした。

「例えばね、胸。成長してるもん。大きくなってるもん」

「・・・・///」

ほら、啓太が困ってる。

私はそんな真っ赤になった啓太のことがおかしくて、大笑いした。

「ほんっとに、啓太って可愛い」

「もう止めて、優菜。俺、もうダメだから。優菜に何度も殺されてるから」

「あははっ、ごめん啓太」

< 40 / 216 >

この作品をシェア

pagetop