年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
放課後になり、私は足早に昇降口へ向かった。
啓太はまだ来てないか。
私は昇降口の端に寄り、啓太が来るのを待った。
「優菜ちゃん!」
声を掛けてきたのは隼人先輩で。
「あっ、隼人先輩。お久しぶりです」
「優菜ちゃん全然連絡くれないからさ、俺寂しいよ。ま、連絡がないってことは彼氏と上手くやってるってことかな?」
「はい、仲良くしてますよ」
私はそう隼人先輩に返事をして、微笑んだ。
「うわ、その笑顔、やっぱり優菜ちゃんは可愛いね」
「なっ、なにを急に言ってるんですか!止めてくださいって。照れます・・・から」
『隼人―、帰るぞ!』
後ろから隼人先輩のお友達が声を掛けてきて、
「おう!今行くー」
隼人先輩はお友達の所へ行こうとしたその時、私の方に向き直って私の頭をポンポンして、
「じゃね、優菜ちゃん。またね」
「あ、はい。さような・・・ら」
走って行く隼人先輩の陰に啓太が立っていて。
隼人先輩と啓太がすれ違った。
えーーっ!隼人先輩、絶対今のワザとでしょ!啓太の顔が、怖い。