年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
◎ 夏休み 合宿前

啓太とお付き合いを始めてから初めての夏休み。

啓太はほぼ毎日部活の練習があって。

啓太に会えるのは部活の練習が終わってから。

部活帰りに必ずウチに寄ってくれるの。

そして夏休みに出た課題を二人でしたり、遊ぶときは啓太の家にお邪魔して、啓太の好きなゲームをしたり。

メリハリをつけて夏休みを過ごしていた。

啓太の家で少し上手になったカートゲームをしていた時、

「ねぇ、優菜。来週からバレー部の合宿があるんだよね。山に籠るらしいの。しかもウチの学校と豪先輩のいる北高校の合同合宿なんだって」

「それって何日くらい行くの?」

「2泊するらしいよ。優菜、寂しくない?一人で大丈夫?」

私はゲームしている手を止めて、啓太を見る。

「寂しいよ、啓太」

「だよねー。俺も寂しいよ」

「でも啓太は沢山の仲間と一緒に過ごせるんだから、楽しんできて」

「んー。向こうから連絡するからさ。優菜はいつも携帯持っててね。いっぱい話そう」

「うん、連絡待ってるね」


「合宿から帰ってきたら何日か練習休みなんだよ。二人でどこか出かけない?デートしようよ」

「本当?デートしたい!!えっと、遊園地にも行きたいし、水族館にも行きたいし、海にも行きたいな。映画も観たいし、お買い物もしたい!」

「優菜、欲張り過ぎだよ。じゃさ、俺が帰ってくるまでに何がしたいか決めといてよ。うんと楽しいデートしよ」

「啓太、ありがとう。楽しみにしてるね。」

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