「キョウゴさんは……キョウゴ……には強い御方(みかた)とかいるの?」

 話しだしたとたん、無言でキョウゴに咎められて智奈は云い直した。

 質問を受けたキョウゴは首をかしげ、それは問いを問いでごまかすしぐさにも見えた。


「強い御方(みかた)か……。
御方(みかた)じゃなく、強い“駒”なら二つ持ってる。
御方(みかた)という意味では堂貫がそうだ。
彼とは一心同体と云ってもいいくらい馬が合う。
今回のように、堂貫が智奈のことをおれに話すことも、反対におれが堂貫に話すこともある。
それは、智奈を守るためだ。
だから気にしないでほしい。いい?」


 キョウゴがこうやって一緒に暮らそうとしていることも、堂貫がすでに知っていたとすれば、電話で話したときの反応もうなずける。

 けれど、不思議だ。なぜふたりはここまでかまおうとするのだろう。

「守るって、わたしをどうして?」