死神は花を狂おしい程愛してる
壊れ始める
それから一週間程経った、休日の朝。

「ん……」
花楓が朝起きると、蒼士がジーッと見つめていた。
毎日こんな感じなのだ。
「蒼士さん…///恥ずかしいよ……
起きたんなら、起こして…?」
「やだよ…可愛いんだから。ずっと見てたい……」
「私、寝顔可愛いの?」
「うん…ほんとは、あまりにも可愛くて襲いたいのを、理性を失わないように必死に堪えてる位なんだから。せっかく寝てる花楓を起こしたくないし…!」
「理性…」
「そ。
でも、起きたから、理性失っていいよな?」
「え?ちょっ……蒼士さん…!」
あっという間に蒼士に組み敷かれた。

「今日は休みだし、一日中くっついてような!」
「ンン……」
「……花楓」
「んぁ…蒼…士さ、ん」
「花楓…」
蒼士が切なそうに、花楓の頬を撫でた。
「……」
「苦しい…」
「え…?蒼士…さん?」
「好きすぎて…」
「蒼士さん…」
「どうすればいい?こんなの…初めてで……」
「私はまだ自分の気持ちがわからないの。
目まぐるしく日々が過ぎていくので……
でも、蒼士さんの傍にいたい」

「いいよ。今はまだ……
花楓が傍にいてくれたら、それでいい……」
「うん…
ん……あぁ…」
何も着ていない花楓の色白な肌に、蒼士の手と口唇、舌が滑る。
そのまま繋がり、果てた二人だった。

「蒼士さん…」
「んー?」
「もうそろそろ起きない?」
「そうだな。腹減ったな」
そう言って、起き上がる二人。
「んー可愛い…」
また花楓の頬や額にキスをし始めた、蒼士。
ちょうどそこへ、ノックがして洋次が入ってきた。
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