死神は花を狂おしい程愛してる
落ち続ける
「洋次、今日は帰ってもらえ!
花楓、俺が仕事の時にして?会うの。
家の中に招待していいから」
「うん…わかった」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「お邪魔しまーす」
「久しぶり、里紗。
ごめんね、何度も来てもらっちゃって!」
後日、里紗が再度遊びに来た。

羽山が紅茶を持ってくる。
「失礼いたします」
「どうも。
花楓、凄~い!奥様って感じ!」
「そうだね(笑)私もびっくりすることばかりだよ」
「旦那さんも、素敵だしね~!
今日はいつ帰ってくるの?」
「え?えーと」
「今日は特に何もおっしゃらなかったので、普通通り帰って来られますよ」
後ろに控えていた羽山が答える。

「そうなんですね!
会ってみたいなぁって思って!
花楓の旦那様ってどんな人か、興味ある」
「そう?」
「うん、男性不審になってた花楓を、どうやって射止めたのか!」
「それは、中学生だった蒼士さんが助けてくれた男の子だったから」
「あ、前に話してたやつ?」
「そうなんだぁ」
「じゃあ…運命みたいなもんか!」
「運命…か…
そうなのかな?」
「そうだよ!
あ、そうだ!道子のSNS見た?」
「え?最近、見てないなぁ」
「道子、セレブ妻になったらしい!ほらっ!」
里紗がスマホ画面を見せた。

「凄っ!ほぼ毎日、レストランでランチしてる…!」
「でしょ?
なんか悔しいから、花楓もSNSしなよ!」
「え?私はいいよ!そうゆうの向いてないし…セレブって感じじゃないし……」
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